子宮頸がん予防ワクチンについて–2021年10月積極的勧奨再開に向けて厚生労働省は方向転換しました

子宮頸(けい)がん予防ワクチンについて・・・・2021年10月積極的勧奨再開に向けて厚生労働省は方向転換しました。

 一宮市では6年生の女子には2種混合のワクチンのお知らせと一緒に子宮頸がん予防ワクチンのお知らせが配布されています。この機会に一度子宮頸がんのことをよく理解し、ワクチンについて考えてみてください。昨年10月に厚生労働省はワクチンについて接種対象者にしっかり周知するようにとの勧告を出し、本年10月に更に積極的に接種を進める方針へと転換しています。パンフレットも刷新しています。ワクチンについての説明をよく読み接種するかどうかを決めてください。ご質問、不安な点等あればお問い合わせください。問診票は接種医療機関に置いてあります。6年生から高校1年生が対象です。高校1年生の方は来年3月末までに接種する必要があります。10月中に接種を開始すれば、通常接種間隔より早めて接種することで3月までに接種を終えることができます。クリニックにお問い合わせください。

子宮頸がんとは
子宮頸がんは女性の子宮の入り口付近にできるがんで、日本では毎年約1万人が子宮頸がんにかかり。約三千人が亡くなる深刻な病気です。近年、若い世代で子宮頸がんにかかる人が増えています。
子宮頸がんのほとんどはヒトパピローマウイルス(HPV)というウィルスの感染が原因であることがわかっています。
HPVは性交渉によって感染するので、性交渉の経験のある女性は誰でも子宮頸がんにかかる危険性があると言えます。
HPVに感染しても多くの場合は自然に消滅しますが、感染が続いたり繰り返されたりすると、前癌状態(がんになる手前の状態)になり、さらにその一部ががんになります。
子宮頸がんの予防方法は?
子宮頸がんの予防方法は「HPVワクチンの接種(一次予防)」と「子宮頸がん検診(二次予防)」です
HPVワクチンを接種することによりウィルスの感染を防ぐこと、また子宮頸がん検診により早期発見をすることが大切です。
:子宮頸がん検診は一宮市で20歳以上の女性は1000円で受けることができます。(検診期間に注意)
HPVワクチンの有効性は?
 HPVワクチンは.子宮頸がんの原因の50-70%を占める2つのタイプ(HPV16型と18型)のウィルスの感染を防ぐワクチンで、HPVの前がん病変を予防する効果が確認されています。
HPVワクチン接種後に起こりえる症状は?
HPVワクチンを接種した直後に、接種した部位の痛みや腫れ、赤みなどがおこることがあり、まれに発熱やじんま疹などの症状が起こることもあります。
 また、ワクチン接種後に、広範囲に広がる痛みや手足の動かしにくさなどの症状が起きたことが報告されていますが、これはHPV接種歴のない人でも同様の症状を有する人があることが明らかになっています。
HPVワクチンを接種するには?
定期接種のワクチンです。対象者は公費(無料)で接種することができます。接種を希望される場合は指定の医療機関で接種できます。問診票は当院をはじめ定期接種医療機関に置いてあります。予約し接種して下さい。厚生労働省のHPのHPVワクチンに関する詳しい説明も読んでみて下さい。https://www.mhlw.go.jp/content/000679259.pdf
対象者:小学6年生~高校1年生相当の女子**
接種回数:2価ワクチン→0,1,6ヶ月の3回
     4価ワクチン→0,2,6ヶ月の3回(接種期限が迫っている場合など、接種間隔0,1,4ヵ月の3回で接種することも可能です)
4価のワクチンは HPV 16,18 型以外に 6、11型も含み、尖圭コンジローマという外陰部にできるいぼの予防になります。当院では4価をお勧めしています。

**:すでにこの年齢を越えた方に関しては令和2年12月に発売になった、9価のHPVワクチン(シルガード9)をお勧めします。自費になります。詳しくはクリニックへお問い合わせください。

                                                               

子宮頸がん予防ワクチンに関しては、当院HPの予防接種の項目をご覧ください。
令和2年5月に中日新聞に掲載された、ノーベル医学生理学賞受賞者の本庶佑さんのワクチンに対する意見を述べた記事を見ることができます。
まずは、子宮頸がん予防ワクチン HPVワクチンが定期接種であることを知っていいただき、よく理解した上で、接種する本人や家族とよく話し合い、考えて接種を決めてください。