ブドウ誤嚥:乳幼児の窒息

ブドウの誤嚥による窒息 (2014年6月小児科学会雑誌から)
事例①:年齢:2歳6か月。巨峰(直径3㎝、皮をむいた種なし)を母が同席している食卓で、初めて食べた。まるごと1個を一人で摂取していて、突然咳こんだのち泡を吹いて意識消失した。
事例②:年齢1歳6か月。児はこれまでブドウを食べたことがなかった。父親が「食べるか」と聞いたらうなずいたため、父親がブドウの皮をむきまるごと1個を児の前の皿に置いた。父親の目の前で児が自分でブドウを手に取って口に入れたところ、直後に顔面蒼白、口唇チアノーゼをきたした。

<その後の経過>:事例①は母が手でかき出そうと試みたができず、救急要請、その後児を抱いて家の外に出た際、通行人にハイムリッヒ法を施行され、ブドウは一塊で排出された
その後入院、6日後に軽快退院。
事例②は父が背部を強打するが効果なく、救急隊到着時心肺停止。搬送後約40分で心拍再開したが、脳死の状態となり、3か月後に死亡した。
<コメント>:窒息を引き起こす果実類としてはミニトマト、リンゴ片、ブドウなどが知られている。気道閉塞を起す食物誤嚥による死亡は5歳未満のリスクが高く、乳幼児は歯で噛み切る、臼歯ですりつぶす機能が未熟で、一口サイズで吸い込んで食べるものはリスクが高い。1/4サイズに切って与えることが必要。アメリカでは年間70人の子供が食品の誤嚥で死亡しており、ホットドッグが最多でその他飴、ピーナツ、ブドウ、リンゴ、ポップコーン、ガムなどがあげられる。
食事中の歩行や会話、早食いも要因として挙げられている。